部内徹底解剖
こちらのコンテンツの更新状況をお伝えします。
4/20 進路指導をアップしました。
その他については仕上がり次第アップいたしますので、お楽しみに!!
まずは、吹奏楽部がなぜビッグバンドジャズをやることになったのか、語らせていただきましょう。
■ビッグバンドやりたいなぁ
もともと個人的にジャズが好きなのもあり、CDを聴くなどで楽しんでいました。また、この部活動が吹奏楽編成の頃からスチューデントジャズフェスティバルには参加させていただき、いずれはきちんとしたビッグバンド編成でやってみたいと心の中でずっと思っていました。
ジャズには自由があります。でもそれはただの自由ではなく、理論に則ったうえでの自由です。アドリブだからと言って、ただやみくもに音を並べていいわけではありません。しかし、理論に則っていれば、譜面と同じように演奏しなくてもいいわけです。
そんな「自由」があるジャズ、自分で働きかけなければいいフレーズは生まれてきません。それなりに勉強も必要です。これって高校生にぴったりなのではないか? そんなことを考えながら、吹奏楽部としての活動をサポートしていました。
そんな頃…。吹奏楽部に進退きわまる事態が発生しました。
…部員減少です。
今、思い出してもゾッとします。私が顧問を務めさせていただいて以降、初めて「一学年の人数がゼロになってしまった」年がありました。吹奏楽はやはり大きな編成でないと特有の響きを楽しむことができません。どうしようか、困った。
■ピンチはチャンス?!
もうおわかりですね。30人から50人編成の吹奏楽ができなくなった。これはピンチ。でもビッグバンドに形態を変えるのはこれがチャンス、なのです。
時は2004年。偶然にもこの年の9月に映画『スイングガールズ』が公開しました。恐らく『スイングガールズ』がクランクアップする頃に、このTeikyo Jazz Orchestra〜Swinging Honey Beesはクランクインしたのではないかと思われます。きっと時代も味方してくれる。そう確信し、たくさんのJAZZを聴き、多くの方のアドバイスも参考にしながら選曲し、準備をしました。この2004年は帝京高校吹奏楽部の初代サイトを公開しました。新しいことにチャレンジする、節目の年でありました。
■音楽室が人だらけ
ビッグバンドを始めた当初は部活を見学にきた新一年生から「ホルンはないんですか?」「クラリネットやりたいんですけど」という質問をよく受けました。ビッグバンド編成の説明をし、持ち替えに納得してもらったうえで、入部してもらいました。しかし近年は「ジャズやりたくて帝京に来ました!」と言ってくれる生徒が本当に多く、高校生のジャズというものを子供達が受け入れてきたんだなぁと、感激してしまう次第です。
そんなこんなで部員数は年々右肩上がり。音楽室が生徒でパンパンになります。
…ちなみに前述のホルンやクラリネットなどの吹奏楽楽器ですが、ここに入部すると全く吹けなくなるのかというと、そうではありません。野球やサッカーの応援や学校行事の式典では吹奏楽編成で行っておりますので、器用に持ち替えている生徒もたくさんいます。
そんなこんなで、部員が少なくなって始めたビッグバンドジャズも、今や吹奏楽の最盛期を思わせるような部員数となりました。学年別のバンドや選抜バンドなど、バンド形態もいくつかあるため、切磋琢磨しながら日々の練習に励んでおります。そろそろ中学生バンドがデビューするかも?? 今後のTJOの進化もお楽しみいただけると幸いです。