帝京高校吹奏楽部〜Teikyo Jazz Orchestra Swinging Honey Bees〜

2022年度卒業生受験体験記

10年ほど前まで進路が決まった3年生には受験体験記として記事を書いてもらっていましたが、すっかりご無沙汰となっておりました。今年からは確実に復活をさせたいと思い、入試後、まだいろいろな気持ちを覚えているうちに書いてもらいました。
3名の卒業生の進路に共通して感じたことは、きちんと将来を見据えた進学先であるということです。食に関する興味がある生徒は栄養士取得の道へ、医療系への希望を持っていた生徒は臨床工学技士の道へ、ジャズの道に進む生徒は音楽大学のジャズ専攻へ。それぞれ目的を持ち、妥協しない進路を勝ち取ることができました。
ここを巣立っていくこの3名の将来が輝かしいものとなりますよう、顧問・副顧問ともに祈っております。
そして…今、大学生及び専門学校生の先輩たち、まだ受験体験記は募集しておりますので、後輩のために一筆よろしくお願いいたします。

総合型選抜

十文字学園女子大学 人間生活学部健康栄養学科合格
レオライナーさん(進学コース・理系)

私は十文字女子大学 人間生活学部 健康栄養学科に合格をしました。
総合型選抜体験会というサマースクールにて合格基準に達し、そのまま総合型の試験で成績が反映されました。サマースクールの時期は8月の頭で、高文連の大会である「とうきょう総文」を次の日に控え、その翌週にはSJCがあり、また野球応援やオープンスクールと行事が盛りだくさんの時期でした。合間を縫いながら願書の提出や試験対策をするのがとても大変でした。
課題は小論と自己PRを含めた面接でした。小論は食や健康に関する題材で、過去問を何回も解き、小論の先生に見てもらいました。字数が800字のところ600字ほどしか書くことができず悩んでいた時、小論の先生が食に関する題材ならなんでも使える定型文を考えてくださりました。また自選でとっている小論の授業で構成や話の広げ方を教わり、ひたすら何度も書きました。そのおかげで試験の時には字数も達っすることができました。
面接については、私の受験した学科は自己PRを含めて20分間で面接官2人と受験者1人の形式でした。自己PRではPRに必要なものの持ち込みが可能だったため、スマホを持ち込み部活での演奏動画を見てもらいました。面接官の方々に興味を持っていただき、落ち着いた状態で面接ができました。面接内容はうる覚えですが、大学でしたいこと、取りたい資格、どういう進路に進みたいか、食に関する最近気になったニュースなどを聞かれました。どの質問も予想して対策しておいたので、答えることができました。
大学入学までに、食について触れておきたいと思い、料理教室を部活に行きながら通いはじめました。これからの大学生活が楽しみです。

国立音楽大学音楽学部 演奏・創作学科ジャズ専攻合格
ドラゴンボーイさん(インターナショナルコース)

この度、私はこの高校に入学した後すぐに決めた進路先である国立音楽大学音楽学部演奏・創作学科に合格しました!しかし、3年間を通してこの大学を目指していたわけではありませんでした。私はインターナショナルコースに所属しており、英語やその他の国際情勢、また西洋文化史などの学を日々深めておりました。学ぶ上で英語の奥深さや難しさを知り、その他の言語にも興味が湧いていたため、いっ時は上智大学への進学を考えていました。
しかし音楽大学も捨てがたい。ということでまずは指定校推薦が取れるレベルの成績を維持しながら、ドラムの練習にも力を入れることに決めました。両立していく上で(できてたかな?)、不思議と「自分が本当にやりたいこと」が徐々に浮かび上がり、その結論が「ジャズ(ドラム)を続けていくこと」であることがわかりました。
将来はミュージシャンとして生計を立てていくつもりですが、もちろん簡単ではないと思います。しかし、私は結論があるものを求めるよりも、永遠に追い続けられるものの方が性に合っているような気もします。そして何よりも、ドラムが世の中で一番大好きなものであるため、一定期間(テスト期間など)叩くことができない状況が続くと発作が起きそうなくらいの気持ちになってしまいます笑
上智大学、国立音大どちらを選んでも良いようにたくさんの準備をしてくれた両親や、指導してくださった先生方にもお礼を言いたいです。本当に感謝しています。
入学までの残りの日々、将来に向けてさらに力を入れて練習していきます。そして最後の定期演奏会、成功できるように日々努力を積み重ねていきたいと思います。

指定校推薦

東京工科大学 医療保健学部臨床工学科合格
ちくわさん(進学コース・理系)

私は東京工科大学の臨床工学科に無事合格することができました。私は中学生の時から医療に道に進みたく、はじめは違う学部に行こうと思っていましたが、高校2年生の時に行ったオープンキャンパスで臨床工学技士という職を知りました。医療の最前線で働くことはとてもかっこいいことだと思うようになり、その日から臨床工学技士という職について調べるようになりました。
また、推薦をとるまでにもとても苦労がありました。先生に何度も相談したり、枠が一つしかなかったため、評定に自信がなかった私は推薦会議で落とされてしまうのではないかと緊張しながらその時を待っていました。推薦会議で申請が通ったという報告を聞いた際には、とても嬉しく、試験をしっかり頑張っていこうと思いました。面接の練習ははじめの方は沈黙が続いてしまったり、要点がまとまってなかったりと全然できませんでしたが、先生との練習を繰り返しました。
試験は基礎学力テストと5人1グループ、30分間の面接でした。
基礎学力テストは主に時事問題を聞かれ、面接では大学に入ったら学びたいことや、志望理由など5つの質問をされました。緊張しましたが、しっかりと自分が言いたいことを言うことができました。
ここまで支えて下さったたくさんの方々に感謝を伝えたいです。
大学生になっても自分が決めた夢に向かって頑張っていきたいと思います